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冬晴れ

昨日、降り始めた雪は

冷たさを増しながら、積もっていた。

初雪は、この前だったというのに

朝起きてみたら、鬱陶しいくらいに積もっていて

こんな日は、外にも出たくないし

家にこもってたい。

でも、1人だと静かで寂しくてさ

冷たい空気が布団に入ってきて

ほんとにここには俺しかいないんだって

そんなことを考えていたら、誰かからLINEが来たみたいで

誰だろう?って、通知を見ると

「暇?家おる?行ってもいい?
もう、おるけど笑」

へ?え、もういるの?

インターホンが鳴った

「……ふふ、しょお来ちゃった笑」

そこにいたのは、俺の大好きな人

『…もう、行ってくれれば迎えに行ったのに。』

鼻と頬を少し赤らませながら、少し息があがっていて

俺のために、走ってきてくれたのかなって思うと

すごいうれしくて


『…寒かったでしょ?服貸すし、温かいの作るから。
風呂、入ってきな?』

「…おん!しょおありがとう!」

そう笑顔で言う君が愛しくて、

部屋に服を取りに行く足も自然と軽くて。

さっきの寒さが嘘みたいに、

もう部屋は暖かくなっていた。

ふと、外を見てみると

雪はやんで、晴れていた。





1/5/2024, 12:05:35 PM