空を見上げると、一面が広くて青い。
この空とは反面、私の心は小さく黒い雲におおわれて、雨が降ってた。
彼とは幼なじみで、小さい頃からよく出かけてた。
大人になっても、彼のは友達みたいな関係で遊んでた。
だけど、私は次第に彼に恋心を抱くよぅになった。今まではなんてこと無かった彼との遊びや会話が、ドキドキしたり不安になったり、緊張したりしてた。
この気持ちをいつか彼に伝えたい、そう思った。
そうだ、今日、彼暇してるって聞いたから誘ってみようかな。
そしてそこで告白しよう。
急な誘いも、私たちの中なら当たり前。
急に誘ってお泊まり会なんかした時もあった。
今考えるとキュンキュンしかしないけど。
彼からの連絡は、"OK!"ときた。
急いでメイクして、服を選んで待ち合わせ場所に向かった。
「おまたせ。」
「今日は準備早いな。」
「なんでそうなるん。いつもは遅いって言うん?」
「まぁ、遅いな。」
「ひどーい。でも事実だから変えられないもんね。」
「そうだよな。」
他がえもない会話、これも彼とのいつもの事。
変わりない。
でも、それが私はたまらなく好き。そういう空間だからこそ、彼のこともっと好きなれる。
今日こそは、彼に私の気持ちを打ち明けよう。
「あそこのカフェ行かん?」
「ええで。おしゃれなところやな。」
「やんな。カフェ注文し終わって、商品来たら話したいことあるんやけどええかな?」
「ええで。何?とっても気になるんやけど。」
彼もとっても気になってる。
そんなに気になんないで。だって告白なんだもん。
緊張しちゃうよ。
「いつもより緊張してない?」
「そんなことないよ。いつも通り。」
「俺の見間違いがすまん。」
「全然。」
それから商品きて、私は彼に告白した。
だが、その時彼は私にいった。
「俺は、あんたのこと最高の親友としか思ってない。それに言ってなかったけど、俺彼女おるねんよ。すまない。」
結局振られた。でも、最高の親友としては今まで通り接してくれるらしい。そこは、彼の優しいところだと思う。
だけど、私、この彼の広い心に少し悲しくなった。
今日はもう、彼の顔なんて見れないし、見たくない。
数日はもう彼のこと考えたくない。そう思って、その場から走り去ってってしまった。
少し離れた公園のベンチに座って空を見あげると、私の心とは真逆であった。
空は今日、青い。そして広い。青空。大空である。
12/21/2023, 10:09:49 AM