蛇の舌

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題『タイムマシーン』

虚空から紫影が静かに降り立った。
そのよく識る翠の瞳が物憂げに揺れて、心の内を言葉より雄弁に現した。
糸は確かに未来へと紡がれ続けていることへ安堵すると同時に、沸いた疑問は胸中で荒れ狂う。
問いたい。解きたい。
……けれど、彼はそのどちらも望まないだろう。
「何も聞かずについて来い」
差し出された手には、知らない傷が増えていた。
震える指先を包み込み、私は答えるーー。

1/22/2024, 12:18:15 PM