しとしとと雨が降り続く中君は約束通り花見の名所へ連れて行ってくれた桜色の傘を半分に分け合って歩き君は時々立ち止まっては綺麗、と桜を愛でていたけれど僕の胸の高鳴りは違う方向へ向いていたああこの時の何と儚く美しいものかこれほどまでに離れ難いものかと一人こっそり永遠を願ったものだ泣きそうなくらいに幸せだったのだ願わくば僕の心がいつか灰になった時何も知らぬままに泣いてくださいそのために今の僕の胸の痛みがあるのです
3/27/2023, 4:10:39 PM