川柳えむ

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 僕は夜しか生きられなかった。日の光は、僕の体を蝕む悪いものだった。
 毎日みんな寝静まった頃に起き出して、空を見上げる。
 そこには大体いつも、寂しそうな月がいた。
 たくさんの星に囲まれていても、月は僕と同じような孤独を感じているように思えた。
 だから、僕はお願いした。
 月≪君≫に向かって。

「どうか。お友達になってください」

 って。


『月に願いを』

5/26/2024, 10:19:29 PM