胡星 (小説書き)

Open App

テーマ『この世界は』

この世界は理不尽です。
僕はイケメンじゃないし、運動も勉強も苦手。努力はある程度だったらできます。でも元のステータスが違うんです。イケメンは最初からイケメンだし、天才は最初から問題を理解して解く力があるし、スポーツマンは最初から割と運動ができます。それに対して僕は最初からイケメンじゃないし、理解力は低いし、運動音痴です。やっぱりこの世界は理不尽です。

この世界は憂鬱です。
面白いこと、楽しいことが少なすぎです。もちろん全く無いわけではないです。でも苦しいこととか辛いことが多い割には、少ないと思うんです。もう少し人生を楽しめるような世界でないと、正直一日を生きるハードルが少し高くなって大変です。

でもこの世界で僕は生きています。そしてこの世界で唯一楽しいことがあります。たった一つの小さな楽しみです。それは家で飼っているカメとお話しすることです。そりゃ、カメは人の言葉を話せませんから実際に会話をしてるわけではないです。でも独り言のように「今日はこんなことがあったんだ」と話すのが楽しいんです。カメは僕の話に文句を言わないし、途中で話を遮ったりもしません。そんなカメのおかげで僕は今日を生きているんです。今日あった出来事をカメに話すという目的があるから、今日を生きようと思えているし、何か行動をしようと思えているんです。本当にバカみたいですよね。バカみたいに小さな楽しみですよ。世界は大きいっていうのに、僕にとっての幸せはカメと話すことですか。笑えますね。あ、そういえば────

この世界は今日で終わりを迎えます。まぁ隕石が落ちてドーンと世界が滅びるみたいな感じってテレビでやってました。もしこれが小説とかなら急展開すぎだろ!って批判殺到ですよ。まぁでも、それでいいです。この世界に隕石が落ちて滅びるっていう、とんでもなく大きいスケールの話が現実になろうとしている今、僕はカメと話しているんですから。あーあ、面白い。スケールが小さすぎて笑いが止まりませんよ。まぁとにかく世界が終わろうとしている中、僕は思うんです。

この世界は小さな幸せで満ち溢れているんだということを。

1/15/2026, 12:07:38 PM