「消えた星図」
星のまたたく夜の中。
まだ暗さに慣れていない私の目にこの暗闇は暗すぎて。
目をぱちぱちさせてこの暗闇に慣れる。
そうするといつの間にか空には光り輝く星々が。
「星図、持ってきたけど意味はないかなぁ」
なんて、右手にあるはずの星図を
それらしく見ながら呟く。
暗すぎて星図なんて見えないし、だからと言って
ライトを付けるとまた星が消えてしまうし。
結局の目的は「星を見る」なのだから。
その過程である星図を見たとしても
肝心の星が見えなくなってしまえば意味がない。
だからこそ、私は右手に持っているであろう
"消えた星図"を適当なところに置いといて、
「今は満天の星々を見ていよう。」
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Twitter垢   @ramunegumi_780
10/16/2025, 1:13:23 PM