“ あいまいな空 ”
曖昧な空は嫌いだ
どんよりしたような 、 ぼんやりしたような景色
人生一度きりしかない中で沢山の景色を刻もうとするなら
そんな空を見ている時間さえ勿体ないと思ってしまう
なのにこんな空を君は好きだと俺の前で笑う
「なんでこんな空が好きなのさ」
「だってよく見て 。
少し差し込む光が見えたらそれはもう希望みたいじゃない ?」
神秘 、 的なやつだろうか 。俺にはよく分からないけど
「いつも失敗ばかりで酷く落ち込んだ私みたいなの
それでも私をいつも励ましてくれて光を与えてくれる
貴方を見てるみたいで安心するの」
そうか 、 彼女にとって俺はそんな存在になれていたのか
俺にとっての君も僕の人生に光をくれた人だということを
伝えたくなった 。
「じゃあ 、 俺もこの空を好きになったかも 。」
「なら良かったわ 。」
2人で手を繋ぎながら空を見上げて帰った 。
6/14/2024, 11:35:16 AM