よつば666

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お題『愛言葉』

萌香と真珠星(すぴか)は無我夢中で湖畔から自分達のグループがいるBBQの場所まで走った。

萌香「な、何あいつ〜!?やばいよぉ」

真珠星「超ウケる〜。覆面マスクって……ふっふふふ(笑)」

萌香「笑えないって」

萌香は泣きそうになっていた。それに対して真珠星はお腹を抱えて笑っている。
2人の前に丸メガネをかけた委員長が不機嫌な顔をして仁王立ちしていた。

委員長「もぅ、2人共何してたの?野菜焼き上がってっるよ!!」

そう言ってBBQ串に刺さった野菜を萌香達に手渡した。委員長から受けると同時に、萌香達はさっきの出来事を話した。委員長は真珠星と同様に笑っている。
数分後同じBBQメンバーが担任と一緒に、表面が丸焦げになった巨大なお肉の塊を持って登場した。

担任「本場(アメリカ)仕込みBBQ専用のお肉だよ!!さぁクラスの皆んな食べてくれ!!」

担任の一声でお肉に群がるクラスメイト達。担任が1人1人に約2〜3cmくらいに分厚く切ったお肉を2切れずつ渡していく。これはBBQというよりステーキ肉に近い。委員長が担任に質問した。

委員長「こんなお肉どこで買ったんですか?」

担任は自慢げに語る。

担任「肉屋にオレがどれだけBBQの事を愛しているか小1時間話したら、感動して分けてくれたよ。愛の言葉ってのは強いね!」

クラスの半数は担任の話そっちのけで肉に夢中でカブリついていた。一部生徒はその話を聞きお肉屋さんに同情し何やら申し訳ない気持ちになってしまった。
愛言葉……重すぎるのは良くないと学ぶのだった。

End

10/27/2024, 7:53:33 AM