コレが最後の1本。
マッチを擦る。
暖かな火の中に賑やかな風景が見える。
あぁ、この後美味しい料理を食べた記憶の風景だなと思い出す。
マッチの軸が燃え火は次第に小さくなっていく。
待って、まだ料理でてきてない!
けれど、火は静かに消えてしまった。
終わりだ。
…
……
………
とでも言うと思ったか!?
まだまだ売れ残りマッチの新しい箱が幾つもあるんだ!!
またマッチを擦る。
1本1本の燃える感覚が短い。
思い出が、火が終わり、また初まる、繰り返す。
マッチが尽きる前にこの楽しい思い出は終わるのだろうか?
(終わり、また初まる、)
マッチ売りの少女のオマージュ、擦り放題思い出見放題バージョン。
3/12/2025, 12:06:00 PM