バズ母

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私の日記帳

私の日記帳にはある秘密が書かれている。
私は4人家族で、両親と三つ年上の兄がいる。兄は大学一年生で私は高校生。両親は共稼ぎで私が高校入学してからは残業も多くなり、私が兄の分の食事を作ることもあった。兄は頭も良くスポーツ万能で、サッカーをやっている。小さい頃から勉強を教えてくれたり、泣き虫だった私をいつも笑わせて励ましてくれた。

私の秘密とは、兄を兄としてではなく1人の男として愛してる。私の日記帳には兄への想いが綴られている。兄と二人っきりになりたいから、両親が帰ってこない事を願っている。兄と手を繋ぎたい、甘えたい、キスがしたい。そして、抱かれたい。
そんな想いが日記帳に書かれている。

その日、両親は二人とも残業で遅くなると連絡がきた。私は兄と食事をして、それぞれの部屋に戻っていく。いつものように日記帳に兄への想いを書いていると、いつの間にか眠ってしまった。
人の気配がして目を覚ますと横に兄が立っていて、私の日記を読んでいた。
一瞬で血の気が引いた。言葉が出でこない。立つこともできず、手が小刻みに震えている。もうおしまいだ。兄は私を軽蔑するだろう。一緒に生活できないと、この家を出で行くかもしれない。私はこれからどうやって家族と生活していけばいいのか、死んでしまいたい。
その時、兄がそっと私を抱きしめ、私の目をじっとみると優しく唇を重ねてくれた。それからゆっくりと二人はベッドに入り抱き合った。

しばらくして両親が帰ってきた。リビングで仲良く映画を観ている二人を見て、
「二人とも明日は学校でしょ。早く寝なさい」
と言う。
私達はそれぞれの部屋に戻る。
私の日記帳にはこれから二人の愛が綴られていくことになるだろう。

8/26/2023, 9:16:05 PM