起き抜けに淹れたコーヒーの湯気が、カーテンを開けただけの薄暗いリビングに白く立ち昇った。
冷え切った窓辺に佇みコーヒーを一口飲んで、ふあっと欠伸を一つ二つ。
寒いね。
フルフルと揺れる肩に、君の手がそっと置かれた。
柔らかなネル越しに伝わってくる君の温もりに背を預けて、朝焼けに染まりゆく空を君と二人で暫し見入る。
たまには早起きするのも良いでしょう?
そう言ってフワリと微笑む君に頷いて、口に手を当てて盛大に欠伸をした。
テーマ「クリスマスの過ごし方」
12/25/2023, 3:14:32 PM