佐吉智明

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6.ありがとう、ごめんね

気を抜いたその瞬間、泣きたくなる。
君が消え去ったその途端、虚しくなる。
毎日毎日同じことの繰り返しで、なにも成長しない自分が腹立たしい。

いつもの日常がなんなのか分からなくなってしまった。
なんのために生きているのか。
人生に疲れてしまった。
そんな僕を元気づけるようによく君は言った。
「自分自身に感謝してね」

僕へ。
いつも一緒にいてくれてありがとう。
いつも色々なことをしてくれてありがとう。
当たり前のことが新鮮に思えます。
すべて君のおかげ。
本当にありがとう。
そして、いつも文句ばかりでごめんね。

考えてみると、「ありがとう、ごめんね」と本当に言える相手は自分自身くらいしかいない。
いつしか僕の前から消えてしまった君はどう?
あのとき君は泣いていたね。
「僕をひとりにしないで」
と。

大好きだよ。
いつも僕を元気づけてくれてありがとう。
いつも笑っていてくれてありがとう。
君のすべてにありがとう。
一緒にいてあげられなくてごめんね。
ひとりにさせてごめんね…。

いま、僕は君を迎えに行く。

12/8/2023, 1:55:31 PM