私には大切なものがたくさんある。誕生日にもらったポーチとかイヤリングとか、なんでもない日にもらった安い
ガチャガチャのキーホルダーでも、私にとってはとても大切な宝物になる。
宝物は一生消えないように、なくならないように、宝物箱に入れる。子供っぽいとか笑われることもあるけど、大事なものだからそうせずにはいられない。そこまでしなくたって大丈夫だってことはわかってるはずなんだ。
でも…やっぱり心配なんだ。
消えていってしまうのが。
それでもやっぱりしまえないものはたくさんある。
言葉とか時間とか、例えば「ありがとう」っていう言葉とか、一緒にカラオケに行った時間とか、もらった時は嬉しいけど、いつの間にか忘れて自分の中から無くなってく…
薄れて消えていく…それが嫌なんだ。
私がこうなってしまったのは考えるまでもないだろう、 6年前の大好きだったおじいちゃんの病気だ。外で一緒に散歩している時に急に倒れて、何もわからなくなった。遠くから救急車のサイレンの音が鳴り響いて怖くて怖くて仕方なかった。そのままおじいちゃんは逝ってしまった。もっとたくさん思い出を作っておけばよかったって思ったけど、元気だったおじいちゃんが静かに眠っているのを見て今更どうすることなんてできないんだって涙が出てきた。 おじいちゃんのことは忘れないって私誓ったけど、もうかなり忘れかけてる。
結局どんなに頑張っても人だから。
だから今日もできる限り今日のことを書き残して、宝物箱に思い出を閉じ込めて、いつか今日のことを忘たとしても、またこれを見て思い出せるように、
心に刻んで生きていく
♯形の無いもの
9/24/2022, 12:47:19 PM