木弓るん

Open App

ただ、必死に走る私。何かから逃げるように。

走る。とにかく走る。
別に、何かに追われている訳ではない。
どうせ、誰も追いかけてなんか来てくれない。

そんなこと、わかっている。

なのに、足を止められない。
止めてしまったら、泣き出してしまいそうだから。

私は、あの人たちから逃げた?
いいや、違う。
私は、多分自分から逃げ出した。

だから、必死に走るしかなかった。
これから先、どこに行けばいいのだろう。

5/30/2023, 11:49:39 AM