題:揺れる炎
ゼルダは一人、窓の外を眺める。
(今宵の月はとても綺麗……)
ゼルダは今日、中々寝付けないでいた。
その理由は、護衛の彼ーーリンクのせいだ。遺物調査をしている時も、ついつい隣に居る彼を見てしまう。昼間は彼のことばかり考えてしまい、挙げ句の果てには夢の中にまで出てくる。それほどまでに、ゼルダはリンクに恋い焦がれていた。
(この月を、リンクと一緒に観られたら……)
王国の王女としてはしたないとは思う。けれど、この気持ちは、もう誰にも止められないのだ。
窓の外で、月が神聖な光を落とし続ける。
ーーいっそのことあの月まで行けてしまえば、どれほど良いことか……。
ベッドの傍には、さっき灯した蝋燭と、読みかけの本。
明日もゼルダは早朝に泉で沐浴しなければならない。
寝なければならないのに、寝ようと思うのに、彼のことを思っては胸が苦しくなり、寝られなくなる。
彼のことを思えば思うほど胸が苦しくなるのは、リンクには他に好きな人がいるから。その好きな人ももう知っている。
ミファーのことが、リンクは好きなのだ。
ミファーを見るリンクの目は、何か愛おしいものを見るような目だった。それを初めて見た時は唇を噛み締めて、必死に泣くのを堪えていた。
ゼルダは悲しげに月を観る。
ベッドの傍の蝋燭は、ゼルダの想いを感じ取ったかのように揺れ、そして小さくなった。
皆さんお久しぶりです、彗星です。
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今後とも、よろしくお願いいたします。
お題『moonlight』
10/5/2025, 10:56:53 AM