秋茸梓樹

Open App

「君の背中を追って 」

走り続けた

君に追いつこうと

君を追い越そうと


小さい時から君は凄かった

天才だと注目されていた

最初はそんな君が誇らしかった


でもその気持ちは変わっていって

君のそばにいると

何故か心がチクチクしていった


君の邪魔をしているのではないかと
思うようになった


君の隣に相応しい人になろうと

君の背中を追った

追い続けた


これで君のそばに相応しい人になれたと思った頃には

君は遠くに行ってしまった


もう二度と君の背中を追うことが

出来なくなってしまった


これから

誰の背中を追いかけて生きていけばいい?


君の背中を追いかけることが

生きがいだったのに


これから

何を糧に生きたらいい?


教えてくれよ...







6/22/2025, 4:43:51 AM