『巡り逢い』
神は人間ほぼ全員に不公平
………だと思ってしまう
生まれも育ちも環境も
あらゆる全てが違うように作ってる
まぁ、神からしたら
いい迷惑な話だろうけどね―――
長い歴史をかけて
一人ひとりが作り上げた
それぞれの世界から
新たな「ひとり」が
「そこ」から生まれるわけだから
恨んでないといえば
それはそれで嘘になるけど…
でも、私が1番恨んでるのは
この際そこではなくて…
神は人に試練を与える
乗り越えられない壁は作らない
ただし、場合によっては
一度きりだったり、
酷い傷をおわせたりする
さらにいえば、
その全てのチャンスは
ほぼ一度きり
そしてそこに行くまでに
必要なカギさえも
ヒントは無い
全て自分で探す
あるいは運に委ねることもある
偶然の巡り逢い
必然の巡り逢い
ほんとに誰にも分からない
そのことに気づいたのは
ずっとあとになってから
私は信じられなかった
この世にタイムマシンなんて
無いとは思ってるけれど
少し先の未来なら
みんな知ってるとばかり
私はずっと思ってた
だから私は進まなきゃ
ここから先の道が
どれだけ怖く感じても
どれだけ掴めたチャンスを
こぼしていたとても
そうやって
生きていかなきゃいけないことに
私は恨みを持っている…なんて
私の人生は
まだ終わったわけじゃない
どうしても…本当にどうしても
自力でも他力でも
立てなくなってしまうその日まで
私は進んでいく
私だけの、巡る愛を
探すために
創るために
そして、
1人でも多くの人に
あげるために
……ちょっとすごく、強がりながら
~シロツメ ナナシ~
4/25/2025, 5:51:15 AM