能力者になりたい佐々木海星(偽名)

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【半袖】
 夏だ。とても暑い日差しが僕たちを照らす。その光、今の時期には必要ないんだけどな。まぁしょうがない。これは変えられないものなのだから。そんな猛暑日の日。僕らは体育の授業があった。外です。この時期に外ってありえますか?ないですよね?普通に考えて、体育館でやるでしょ。時期が時期なんだから。意味わからん。悲しすぎ。しかし、授業を休むわけにはいかない。高校では単位(授業数)を取らないといけないから。
海星「はぁ、暑い。なんでこんな日に外なん?」
僕はその問いを僕の親友に言っていた。
花奏「知らねぇよ。私に聞くな。先生に聞け!」
なんともまぁ、口が悪い。この人一様女子ですよね?今日は男女共同授業で男子にとってはそれが救い。うちのクラスには美少女が多い。特に花奏は有名である。え?僕が花奏のことをそう思ってるんじゃないかって?いやいや、それはない。あくまでも、幼馴染であり親友の中だ。今日は男女でもできるゲームをするらしい。男女でできるゲーム?なにそれ?
先生「じゃあ、今日は増え鬼をしたいと思います。」
鬼ご!?子供やん。なぜ(?_?)。
花奏「久しぶりだなぁ。何年ぶりだろうか。」
海星「小学生の頃以来か?」
花奏「そんぐらいか。うわぁー。やりたくねぇ。どうせ私に追いつくやついないだろ。」
彼女の足は速い。この学年の男子1位のタイムを抜かしている。体力もあるし、集団で狙われない限り、いや、集団でも捕まることはないだろう。
先生「鬼は主席番号が素数の人が鬼だ。20秒後に鬼が動き出すから、その間に逃げても隠れてもいい。楽しめ。」
そう言い終えて先生はベンチに座った。
花奏「鬼だわ。最後にお前を狙うからな。」
海星「逃げきってみせるさ。人間の可能性を舐めるんじゃないぞ?」
花奏「It's impossible。お前には無理だよ。ほら、さっさと逃げないと、他の奴らが追いかけてくるぞ?」
海星「んじゃ、行ってきます。」
そう言って僕はその場から離れた。
 鬼ごっこは始まり数分が経過した。だいぶ捕まった。そして鬼の数が増えているのが確認できた。その頃僕は、近くにいた生徒と話していた。
海星「だいぶ鬼が捕まったみたい。」

5/28/2024, 2:51:26 PM