arisu

Open App

3、2、1
「…あけましておめでとう」
ポツリと呟いた言葉は、誰もいない真っ暗な空間に虚しく消えた
肺が凍ってしまいそうなほど冷たくて、刃物のように鋭い風が、体の熱を奪っていく
「………」
覗き込んだ街の夜景はキラキラと輝いていて、いっそ憎らしいほどに綺麗だ
「………終わりにしよう」
気持ち程度の低いフェンスを乗り越えて
「さようなら、世界」

そしてみなさま!【良いお年を】

1/1/2025, 5:26:07 AM