夏は夕方5時
冬は夕方4時半
子どもたちに帰宅の時を告げる
チャイムが鳴っている。
茜色の空に黒い陰。
誰そ彼という言葉から
黄昏という素敵な言葉が生まれた。
黄昏時というのは、一日で考えれば本当に僅かで
日の出と同じ様に特別な一時だ。
そんな特別な時間を
ノスタルジックな気分にさせるのに
チャイムも一役買っているのかもしれない。
どんなに楽しくてもこのチャイムが鳴ったら
友達との時間はおしまい。
「また明日ね」
「バイバイ」
明日も友達に会えるのが当たり前で
特別な事とは思わなかったあの頃。
大人になって変わってしまったものだらけの中
あの頃と変わらないチャイムが今日も
黄昏時の空に鳴り響いている。
9/6/2023, 10:27:47 AM