願いが1つ叶うならば
君はいつものように何を考えているのかわからない目をして、何でもないように言ったよね。
「あー……じゃあ、明日の自分の願いを叶えてやってほしいっすねぇ」
今日の昼メシどこでたべます?ってきいてきたときと同じトーンで語られたそれに、私はなんて返したんだっけ。
ずるくない?って笑ったのか、
そんなこと思いつくなんてアンタほんと天才だわーって呆れたのか。
「ついでに明日の自分に先輩の願いも一緒に叶えてやるように言っときますよ」
どうせ先輩、何叶えてもらうか悩みすぎて変なこと言いそうだし…
「バカにしてるでしょ…」
「んなことないっす。自分、先輩のことめっちゃ尊敬してるんですよ」
「え、」
「まぁ、自分こんな感じなんで伝わってないかもですけど」
あ、あの雲昨日食べたハンバーグっぽい
真面目な話かと思ったが、本当に会話のテンポが掴みづらい後輩である。
なんで私のこと尊敬してるって話から、秒で全然関係ないハンバーグの話になるんだ。
後輩が見ていた雲を見る。確かに昨日後輩が食べてた俵型の熱々チーズハンバーグに見えなくもない。
「あっちのは私が食べたのに似てる」
後輩が見つけた雲の先。昼間でも見える月を見つけた。
さっきのが俵型の熱々チーズハンバーグだとすれば、いま見つけたのは私が食べたオムライスだ。ふわとろ卵のオムライス美味しかったな…
「オムライス、確かに見えなくも…」
(思いついたら追記します)
3/10/2025, 3:46:12 PM