途中までの没作
「あの子よりかわいくなりたいの!」
『確かにあいつかわいいね。自然な愛らしさがある。』
「どれだけ甘えてもか弱く見せても勝てない!どの男の子もみんな私そっちのけであの子見るのよ?」
『ぶりっ子してかわいいを作るやつより自然な振る舞いで天然物のかわいいを持ってるやつの方がそりゃ強いだろ。』
「これ以上ないくらいあざとくしたのに全然効かない!もうどうしたらいいの…どうしたらかわいくなれるの…」
『うん、いいね。可愛くなりたい、愛されたい〜!って悩んでひんひん泣いてる君が1番かわいい。』
「は!?」
『かわいい、正直すごく唆られるよ。』
「変わった癖をお持ちで……気持ち悪っ」
『あーあ、これから男とどう付き合っていくのがいいか教えてやろうと思ったのに。そんなこと言うやつには教えないぞ。』
「ねぇごめん〜!お願い!教えてください…!」
『君が本当に持ってる良さを出したいなら、君のことをいじめて泣かす最低なやつと付き合え。幸せになりたいなら、君のことを1ミリも分かってない紳士な良いやつと付き合え。どっちも願うなら、俺と付き合え。』
8/31/2024, 2:40:24 PM