もも

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『こんな夢を見た』

空を飛んでいた。
とっても不思議な空で絵に描いたようなピンクにふわふわの曇が浮かんでる、メルヘンチックな空。
一緒にペガサスも飛んで、下を見ればチョコレートの川に綿あめで出来た色とりどりのお花達が風にゆれてる。
小鳥さん達は皆『こんにちは!』と綺麗な声で挨拶してくるし、誰もかも皆が楽しそうに笑って怒る人なんていない。
そんな世界を当たり前のように飛んでると次第に自分が何者かわからなくなって、いつの間にか綿あめのお花の蜜を食べ歩く小鳥さんになっていた。
赤、黄色、白。
甘い甘いお花の蜜。吸えば吸うほどどうでもよくなっていく世界。
お花があればいい。甘い甘い蜜を吸えるそれが生きがい。

そこで目が覚めた。
心臓は早鐘をうって、あんなメルヘンチックな場所だったのに後味はどんな悪夢よりも最悪だった。

1/23/2024, 10:53:15 AM