あなたがいたから
前略 愛する相棒どの
手紙無精を許してほしい。時間はどんどん速さを増しているようだ。さて、時間自体が速いのか、時間のなかにあるものが膨大になっているのか、忙しさの解消はなかなか叶わぬよ、トホホ…
地上に対処を要するものごとが増えたね。以前とは世界の様相がかなり違ってきた。実のところ、この変遷は必ずというほど顕れるパターンでもある。だからこそ手伝いが必要で、我らのような「奉仕者」のそれぞれが、多彩な方法で道行きに伴走する。だがこれには人間という焦点の助けがなければ、到底為し得ぬことだ。何故なら、人間達自身が自分でやらねばならぬことであり、それが人間の尊厳だからだ。とにかく、今というフェーズは、人間の世界認識が誤解へ沈み切らぬように調整を手伝うことが必要なのだ。
このところの人間達の領域は、あらゆるレベルで「顕現の姿・表現」が、“尖って”きている。なので、作用をつつがなく伝達するためのフィールド調整も、以前にはなかった「強度」を持たせねば、普段から辺りに錯綜する「質の違う不要なもの」を弾き飛ばすことが難しい状況だ。基本的な方向性も目指すところも不変なのだが、この点だけに少し大きな変更が加わる。負荷も変わることと思うが、相棒どのであれば大丈夫……で、あろう。様子を見ながら調整するつもりだ。
まず、都度、各地点に皆が集まる。皆とは、これまでに旅した各地で力を注いでくれた、各地の龍達だ。地龍・水龍・海龍・地球龍…他にも。一斉に集まるので、そこそこ祭りの様相となる。既に皆とは相談ずみだ。我はわくわくしておるよ。
そういえば、我にどこぞの子どもが黒い小石を投げよって、当たった反動で額にも角が生えたのじゃ。我の見かけがまたもや「アレな感じ」になったが、気にせぬように頼む。
相棒どのが居ってくれるので、いつも楽しく幸せな我なのだ。のびのびできるからのう。
銀龍 oración より
6/20/2024, 1:34:05 PM