他愛のない話をしながら、過ぎた日を想う。あの頃はこんなことをしていた、この時はそんなこともあったっけ。懐かしい話に華を咲かせながら、誰ひとり、未来の話には触れられなくて。過去があまりにも眩しくて、眩し過ぎる光が全てを飲み込んでしまって。未来なんて、見えやしない。僕らが未来を見据えられるようになるには、もう少し時間がかかるみたいだ。だから、今だけ、この優しい想い出に浸ることを許してほしい。
10/7/2024, 1:58:43 AM