小さな体が、こんなに軽くなってしまった。
愛情を注いで育てたはなちゃんが、死んでしまった。
カゴの中で右の羽を広げてうつ伏せで死んでいた。
足が痛くて辛かったね。
もし人間の言葉が喋れたら、なんと言ってたのだろう。
羽を拭いて、お尻も拭いて、爪を切ってあげた。
何度も何度も小さな口ばしにキスをした。
いつもの暖かい口ばしではなかった。
冷たくなった口ばしに別れのキスが止められない。
君を庭に埋める時、本当に別れがきてしまったんだと悲しみがこみあげた。
君たち動物は死の意味を理解してたのだろうか?
嘆きや悲しみを人間のように感じていたのだろうか?
僕との別れを悲しんでくれたのかなあ。
今どこにいるのかなあ。
どこにもいないのかなあ。
真っ白な体に土を尻尾の方から丁寧にかけていった。
そして体の中心まで土をかぶせた。
最後の時が来た。顔に土を被せる時、可哀想で可哀想で仕方なかった。
もう死んでいるのに、土で息が苦しくなってしまうと思ってしまい、悲しくて苦しくて逃げ出したい気持ちだった。
雨が降ったらいやだろうな、土が泥になって気持ち悪いだろうなと考えてしまう。
痛い体で我慢して必死で僕のところに飛んできた姿が忘れられない。
12/13/2024, 11:16:58 AM