ににににににに

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#優越感、劣等感

笑う顔が可愛くて、やさしくて、強くて、そんな桃乃ちゃんが好きだった。初恋で、今でもずっとずっと好きで…
幼馴染だからこそ見れる桃乃ちゃんの姿に優越感とか、抱いてたのに
「私ね、彼氏できたの」

「…は?」

「だからぁ、彼氏できたの、私」
別に、想いを伝えるつもりはなかったし。桃乃ちゃんすごい可愛いしモテるし、いつかはこんなことがあるとは思ってたけど、
あまりにも急で、頭が追いつかなかった

「お、おめでと…」
ちゃんと喜ばないといけないのに、心から喜べてないのが分かる
これから、桃乃ちゃんの1番はあめてゃじゃなくなるの、、?
桃乃ちゃんの性格的に、彼氏を優先してあめてゃを蔑ろにすることはないって分かってるけど
…桃乃ちゃんの彼氏が、彼女の桃乃ちゃんを知ってしまうのが、どうしようもなく嫌だった

___

「最近、彼氏とどうなの?」

「えー?ふふっ、」
桃乃ちゃんの隣が、あめてゃだけじゃなくなったのがわかる
あめてゃだけが見れた桃乃ちゃんの弱いところも、他の人には見せなかった泣き顔も、あめてゃが見たことない姿も、あの人が知ってるかもしれない
そんな考えが頭の中をぐるぐるして、少し劣等感をおぼえる
こんなに苦しい気持ちになるなら、さっさと諦めればいいってことは自分でもよく分かってるけど
ずっとずっと、ずーっと大好きだったんだもん
簡単に、この気持ちを忘れることなんてできない

7/13/2024, 1:19:24 PM