連日の冷え込みに耐えかね、我らが城にも布団乾燥機を買った。経済面を考え一台だけだが。
「これ、買ったはいいけど…どっちが先使う?」
「先使っていいよ。私別に寒くないし」
露骨、とまでいかずとも隣の彼女は不機嫌そうな顔をした気がした。機嫌取りが先か?これは。
「一緒に寝るー?」
純度百パーセントの冗談、のつもりだった。
「もちろん」
まじかよ。
────
「狭くない?」
「まぁまぁ、気にせず」
成人女性二人だが、一人は相当小柄なためそこまで圧迫感はない。数分もしないうちに、規則正しい寝息が聞こえる。
「ぉかー、さん…」
「…あったかいねぇ」
多少の苦笑と心地よさ。
1/11/2025, 3:19:48 PM