君と歩く日曜日。日差しがぽかぽかで気持ちがいい。大きな公園はぽつぽつ家族連れがいるくらいで人少ない。みんなもっと遠くに遊びに行ってるのかな。いつも混む公園だから珍しいな。
君はスタスタと歩いて行く。ちょっと先のお店でご飯食べるんだよ。散歩ついでに歩いて行こうぜって君がいうからさ。
ちょっとだけ先を行く君の背を俺は追いかける。君の手が目の前ぷらぷらしてて手ぇ繋ぎたいなとか思うけど、ダメに決まってる。
外にいる時、俺たちはただの友達。友達同士は大人になったら手なんか繋がないんだよ…。
「どしたよ、早く行こうぜ。お腹ぺこぺこー」
君が振り向いて俺に手を伸ばす。ちょっと怯んだ俺の肩に、君は突然腕を回して抱き寄せた。
「ほら。な? 急ご」
友達同士って手は繋がないけど、だけどなんと! 肩を抱くのはありなんだ?
君はポンと俺の頭を軽く叩いてその腕はすぐに離れるけどもね、けどもこれだけで十分なんだよ。
だって俺たちは外では友達だからね!
▼友達
10/25/2023, 12:13:06 PM