キンモクセイ
金木犀、懐かしい音だ。
中学の教科書の小説に、その題名の話があったのを覚えている。何故か記憶に残る物語だった。少年が少女に初恋を抱く、進展もなにもしない。そんな物語。
金木犀の匂いが好きだ。
フレグランスで金木犀があればそれを選んでしまう。どこが好きとかはわからない。ただ、匂いが落ち着く。
小さく黄色い花は、印象的だ。
一つ一つに、何かが詰まってるようで。
私も、小さな花々に詰めていこう。
初恋を、純愛を、片思いを。思い出を。
そして、両手で抱え続ければいい。
11/4/2025, 10:15:05 AM