ミキミヤ

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小学校3年生くらいまで、私は昼休みには外に出て遊ぶタイプだった。
マイブームみたいなものがあって、ずーっと同じ遊びをしていたわけではなかった。
みんなとサッカーをしてボールを追いかけたり、竹馬でどこまで高いのに乗れるか挑戦したり、友達の1人と雲梯で遊んで手に豆を作ったり、鉄棒にぶら下がってひとりでボーっとしたり。どれも楽しかった。

いつからだろう。昼休みに外に出ずに、部屋の中で本を読むようになったのは。
元々、雨の日はよく本を読んでいた。それが晴れの日も読むようになって、どんどん読書の頻度が増えた。6年生になった今は、ほぼ毎日読書している。最初は昼休みだけだったのが、今は本を借りて家でも読むようになっていた。
太陽の下、身体を動かすのは気持ちいい。その楽しさも忘れたわけじゃない。ただ、本の中の世界に入り込んで、違う太陽の下冒険するのも、私にとって同じくらい楽しかった。
本の中では、空の色が違ったり、太陽が2つあったり、いろんな空と出会えた。

放課後、本の重みを鞄に感じながら、帰路を歩く。
この本の世界は、どんな世界だろう。
赤い太陽の下で、私は期待に胸を弾ませた。

11/26/2024, 9:27:55 AM