まそむ

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幼い頃、二歳に引っ越してから幼稚園年少まで、養父母が別にいた。続柄は祖母の妹夫妻。養母はわたしの誕生日にご逝去なさったかただ。

養父は噂で聞いた話、会社を経営して信頼した人にお金を持ち逃げされて乗っ取られたとかで、夜逃げしてきたということだった。その噂は養父も天に召されてから大分経ってから聞いた。養父のパイプに煙草の葉を詰めるのがわたしは好きだった。

養母は午後三時になるとぴたりとわたしの相手をしなくなった。見たい番組があったのだ。その間わたしは放置された。お漏らししても放置。話しかけても無視。段々わたしは時計が怖くなっていったのだった。

【時計の針】

2/6/2026, 10:42:14 AM