久々に飲もうか 食べようかと
父母の元へゆく
僕ら夫婦と 姉夫婦
久しぶり、なんて感想はなく
ただひたすらに 宴は深まっていく
笑顔の溢れる食卓に こぼれてしまったノンアルコールビール
姉には今年初めに赤ん坊が生まれ
その子は立ちあがろうと 這いつくばろうと
懸命に汗をかいていた
変わりゆくのは 僕らもで
みんな歳をとって
むかし4人で囲んだ白いテーブルは
多分、物置の中
フィルムカメラの残したアルバムの中、
今もいるキャラクターのパーク
そこで僕らは手を繋いでいた、少し不機嫌だった、
太陽を眩しがっていた、眠っていた
僕らの命と思い出は雷鳴と同じ
だから
遠雷の稲妻に、少し寒気がした
8/23/2025, 3:37:55 PM