君は素知らぬ顔をして過ぎていく。 大地を濡らしながら、空の散歩を続ける。 誰かにとっては面倒な気持ちになるだろう。 しかし、この雫で僕の心は静々と洗われていく。 空が灰色がかって陽が少し陰ろうとも、 淡い安堵感が、僕の身体を包み込む。 荒んだ毎日を、前触れもなく潤す君は、 道ゆくがままに堂々と彼方へ去っていく。【通り雨】
9/28/2024, 4:53:14 AM