ラト

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【特別な存在】

好きだったよ。

好き”だった”

面倒臭い学校生活が、君が転校してきたことで楽しい学校生活に変わったんだ。
今まで灰色に見えてた景色が、君のお陰で色がついたんだ。
転校してきた時の君の明るい笑顔が、優しそうな声が僕の心に色をつけた。
僕より身長が低くて、頭がちょっと悪い、でも運動をする時や好きなことをする時はとびきりの笑顔をする。
そんな君の特別な存在になりたいと思ったんだ。




でも駄目だった。
僕は中学受験をしたことで君とは別の学校に行くことになったんだ。
中学生になったある日、僕は帰り道君を見たんだ。
すぐ僕は隠れた。
君は僕が知らない人と喋りながら帰っていた。

君は
僕と喋っていた時、いや以上に笑顔だった。
学校以外でも一緒に遊んでいた頃の笑顔よりも
とびきりの笑顔。

あーあ僕は君の特別な存在だと思ってたけど
勘違いだったみたいだね。
ただの僕の思い込みだったみたい。

僕は遠回りをして帰った。
君のお陰でついた色のある景色が急激に色が落ちて灰色になった。
「明日から帰り道変えよ」


















特別な存在になんて簡単になれないもんだね(笑)

3/23/2024, 12:10:15 PM