○月× 日
今日はりおくんとデート。
もう3回目かなぁ、早いな…
ゲームセンターでりおくんがぬいぐるみ取ってくれてとっても嬉しかった。
深くため息をついて、日記帳を閉じた。
数年前から続けているこの日記には毎日のようにりおくんの事が書いてある。
嬉しかった事、悲しかった事、楽しかった事、辛かった事りおくんと共に乗り越えてきた全ての思い出をここには記してある。
突然ドンと、ドアの開く音がしたかと思い振り向けば仁王立ちの妹がドアの前にいた。
「夜ご飯出来たってお母さんが」
「急に入ってこないでよ!!」
「ノックしたでしょ?」
「返事はしてないよ!」
いがみ合っていると、妹は何かに気がついたらしくこちらに近寄ってくる。
すると、手に持っていた日記をひょいと取り上げられた。
「うわっ、お姉ちゃんまだ夢日記とか書いてたの?現実で彼氏いないからってキモっ」
とうとう見つかってしまった。
それどころか、随分前からこれの存在がバレていたのだ。恥ずかしいやら何やらで穴に入りたい…
もういっその事、一生夢を見てたい。
1/13/2024, 11:27:24 AM