勿忘草が道に落ちている。勿忘草色と言われる薄い水色の花弁が美しい。手に取ってみるとすっきりと伸びた茎の瑞々しさが伝わった。葉に虫食いの跡もなく、病気の跡もない。丹精込めて作られた花だ。 その証拠に茎の先は、人工的な断面をしている。きっと誰ぞの花束から落ちたものだろう。勿忘草の花言葉は「真実の愛」「私を忘れないで」この花はどちらの意味を持っていたのだろうか。愛とお別れ。相反する意味を持つ花が儚げにほころんだ。
2/2/2024, 1:01:55 PM