鋭い眼差し
最近、怖がられる。
怖いとか、静かにしていても威圧感があるとか、目線を向けただけで、あるいは、すーんと息を吐いただけで、ごめんなさいなどと言われたり。
ちょっとまて。何その顔面凶器に対するような反応。あらためて鏡を覗いてみても、疲れた顔の中年が映るばかりだ。ただ、遣り場の無いもやもやした怒りは確かに降り積もっている。突破ルートを指さしても動き出さない源流の心。…私、居なくても良くね?…
「郡司ちゃんから鋭いトゲトゲがいっぱい出てるんだもん」なんて評価する少年少女。そういえば、「あなたは鬼か菩薩か? あなたは“何”なの?」と問われたのも、そんなに前じゃない記憶。
白と黒がそれぞれ載る天秤のバランス点に立ち、光を杖にして闇を取り扱う。鬼の力で闘い、菩薩の学びを差し出す。この惑星で、乱暴と盲目をすり抜けて安寧の成長を支援する変幻自在を顕すには、「鬼の姿も持てる仁慈」を修める必要もあると、ここ5~6年に痛感した。…間に合うのか自分。
10/16/2024, 4:18:39 AM