彼とわたしと

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“力を込めて”いた物事ほど評価されなかったりする。

 例えば、大好きな先生の授業で“力を込めて”書いたあの作文。何のコメントもなくただAだった。最高評価なので嬉しいは嬉しいなのだけれど、もっと何かが欲しかった。先生からのご褒美が、欲しかった。

 それとはまた逆に、提出期限ギリギリで“力なんて込めずに”急いでグラフとデータと文章を作成したあの統計グラフコンクール。どうしてか校内選考に選ばれ、今全国に上り査定されているようだ。

 しかし、なんとも嬉しいことがあった。文化祭で浴衣を着、部活に“力を込めて”活動していたある時、大好きなあの先生に、あの彼に、なんと「浴衣、似合ってますね」と言われたのだ。あのわたしの、だいすきな大好きな彼に。

 ここで私が伝えたいのは、全ては評価されなくとも、いつか俯瞰して人生を捉えた時、なんだか認められてると、なんだかちゃんと評価されていたのだなと感心するような日が、いつか皆さんに訪れるということだ。

10/7/2024, 10:26:15 AM