No.44:『雲り』あたしいい子になりたくない。どうでもいい子なんて、いやだ。降り出しそうな予報でもオープンカーで迎えにきてよ。あの娘の代わりに助手席に乗って、あなたの風を感じてみたい。月の光も通さない分厚い雲に覆われた日曜日は、拗ねた顔でも隠しておける。誰かに見られてもいいの。恋人に間違えられたらそれでいいの。あたしは聞き分けのいい子じゃないんだから。
3/23/2025, 1:56:42 PM