涙の理由なんて聞かれても
私は言いたくない
だっていっぱい流した
「涙」があるんだもの
それを簡単に人に言えてしまうものだとしたら
一人静かに涙を流す意味なんて無いから
理由は言えなくとも私には涙を流した
「想い」がある
大切な人を恨んで後悔した「涙」
喜びの言葉以上に溢れ出す歓喜の「涙」
時にはぶつけたくなる怒りの「涙」
誰かを思いやる優しさの「涙」
色々な涙が数え切れないほどある
しかし
この16年しかまだ生きてない私には
もっとこれ以上流すに決まってる
だけど大人になればなるほど
分かってくるの
自分の想いのある涙を抑え込んでしまうこと
私はそれがとても悲しい
涙の理由はいくらだってあるはずなのに
涙を流せずに我慢している
だから代わりにこうやって書くの
涙は流せなくとも
「文章」にして
だけど私が涙を流して
その理由を伝えられない時
書いたほうが落ち着くのに
私の母は言った
「口があるんだから言葉で話しなさい」と
でも鉛筆で書く時
私の手は止まらなくなる
言葉では表せきれられないほどの
溢れ出す「涙の理由」が
9/28/2025, 12:41:45 AM