なんの変哲もない夕暮れの帰り道。
普段の他愛の無い会話の中で、君はいきなり僕に問う。
「楽園ってあると思う?」
「え...楽園?」
「そう。楽園。この世にあるのかな。」
僕は驚いた。君はなんでこんな事を思ったんだろう。
君の隣にいれば全て楽園になる。
君さえ居てくれれば...
なんて思いをかき消して君に言う。
「きっと生きてればここが楽園だって思えるところがあるよ」
「そうだね。前向きに生きていこー」
君はそう答えてこの話は終わり、また別の、どうでもいいような会話が続いた。
僕の楽園は、ここにある。
君が、君1人いればいい。
今みたいな、そんな日々が一生続けばいいのに。
4/30/2022, 10:15:07 AM