君だけは幸せになってほしかった。それはこちらの台詞だと言い返す機会はついぞ訪れず、わたしの伸ばした手を握ることも、背中に刺し続けた視線に触れることもなくあなたはなにもかもが届かないところへ消えていった。わたしの幸福を望むくせにわたしの話をひとつも聞かないのはどういうつもりだ。終わりの時まであなたがそばにいてくれたのなら、どんなによかったことか。// ずっと隣で
3/13/2024, 7:00:20 PM