お茶の子

Open App

「夏の太陽のもとが似合うような日焼けしたアクティブな子がいいなぁ。」

そう話す君は内気でインドアな私と付き合っている。
「じゃあなんで付き合ってるの?」
と聞くと
「好きに理由なんてないじゃん。」と話す。

1度だけ君が話す理想の女の子になろうと試みたけど
太陽で焼けたくはないし、アクティブになる前に疲れてしまった。

そうして葛藤するうちに夏が終わり、君からも別れを告げられた。



冬になり、新しい出会いがあった。

「君の笑顔は冬の曇り空からさす柔らかい太陽の光みたいだ。」
そう言ってふわりと包み込んでくれる人。



太陽、と聞くとどうして夏の強い日差しばかりを思い出してしまうのだろう。

四季があるはずなのに。

冬の優しい日差しが好きだと言う人もいるのに。

夏の太陽に今もこだわってしまうのは、何でだろう。

8/6/2023, 10:17:27 AM