→クリィムソーダ
あの日の思い出。
視線の先に、
クリィムソーダふたつ、そして彼。
美味しいねって飲んだよね。
いつか一緒にこんな色の海に行こうよ、なんて盛り上がって。
スマホをグラスに近づけて海っぽく見える写真撮ったよね。楽しかったな。
私ね、あれから何度も夢に見たよ。
碧色ソーダの海とアイスクリームの大きな雲に囲まれて、あなたと豪華なホテルに泊まる夢。
結局、大シケで辿り着けなかったけど。
嵐の後は晴天とか言うけど、ホントかな?
あなたを思い出してまだ泣いちゃうよ。
あの日とおんなじ席に座って、
視線の先には、
クリィムソーダがひとつだけ。
飲んでも美味しいと思わなかった。
炭酸が喉でプチプチ
お店はザワザワ
みんな楽しそうだね。
私だけ、テーブルにひとり。
テーマ; 視線の先には
7/19/2024, 2:39:37 PM