今日は珍しく彼女の方が遅番。俺が残業だったり夜勤だったりすることはあるけれど、彼女が遅番で遅くなるのは珍しかった。
いや、遅番もあるのだけれど、割と俺の夜勤と合わせてくれることが多かったんだよね。そういう意味だと、上手く合わないのが珍しい。
見たいテレビもないし、動画も思いつかないから部屋は静まり返っていた。
静寂の音が耳に残って、少痛みを覚える。胸に穴が空いたような感じも相まって孤独を強く感じた。
「早く帰ってこないかな……」
座っているソファの隣をさする。当たり前だけれど温もりは感じない。それはより俺の胸を締め付けた。
自然を足をそばに寄せて、体育座りをして身体を小さくする。
彼女がいないと消えちゃいそう。
おわり
二一七、寂しさ
12/19/2024, 12:07:02 PM