幼い頃、水たまりに映った空の灰色の感じや、自分の姿を不思議に思ったことがある。
特に晴れた日だと、水色の世界が水たまりに広がり、きれいだと感じたものだった。
大人になれば、小さな物事に感動しなくなると世間では言われていたけれど、自分は大人になっても絶対そうはならないと信じていた。
けれど大人になってみて、世間の定説がいくらか正しいことがわかるようになった。大人になるということは、つまらないことなのだ。
誰しも子どものままではいられない。人は成長して、歳をとって、人生という役目をいつかは終えていくのだから。
だから、子どもの頃の思い出は、大人になればなるほど、それが当時どんなにつらいものでも、宝の日々だと感じるようになるのだろう。
大人になる楽しみは、子どもの頃を懐かしがられる、その人生の長さなのかもしれない。
#子供のように #エッセイ
10/13/2023, 12:32:32 PM