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 ふと、会社オフィスの窓から空を見上げる。透き通った空と白い雲が、目の前の一面に広がっていた。空の広さは、世界の広さだ。世界はこんなにも広いというのに、どうして自分はこんなに狭いオフィスに閉じ込められ、労働なんぞをしているのだろうか。分かっている、生活のためである。今ではなくとも、土日になればこの会社は休みになり、オフィスに閉じ込められることはなくなる。
 私は視線をPCに戻し、液晶越しにネットワークの世界を覗き込んだ。ネットワークの中には情報が溢れかえっている。まるでもうひとつの世界がこの中にあるように、色々な人々が集い、意見を交わし合っている。ガラス越しに世界を覗き込むという行動は同じだというのに、どうしてネットワークにはこんなにも開放感が皆無なのだろうか。いや、ネットワークにそんなものを期待しても無駄だ。
 どこまでも続いているように見えるのは、空だろうとネットだろうと一緒なのに、真逆の印象を抱くのが不思議だ。

「どこまでも続く青い空」
つまり何が言いたいかというと、
仕事に疲れたから旅行に行きたいです。

10/23/2024, 1:29:26 PM