【消えない焔】
山奥のキャンプ場。
2人はテントの前で炭火を囲みながら、バカみたいに騒いでいた。
肉を焦がしては笑い、焚き火に枝を放りこんでは勝手に盛り上がる。
「ガキの頃から変わらんな、俺ら。」
「成長がないとも言う。」
くだらない会話で腹が千切れるほど笑う。
会社では真面目な顔して働いているのに、こういう時だけは年齢を置き去りにできる。
火がパチパチと弾け、星空が広がる。
夢が叶ったとか叶わないとか、そんな話はどうでもよかった。
ただ隣にいるこいつと一緒に笑っていれば。
それだけで、何でもできるような気がした。
「来年も来ようや。」
当然やろ、という声が返る。
焔は小さくても、決して消えない。
今日の笑い声を燃やしながら、明日を照らしている。
10/27/2025, 11:38:21 AM